DUNE/砂の惑星 鑑賞
①シェイクスピア原作の映画をSFへ転化した印象の作品、と言ったら乱暴かな。
そこに映像や音楽、衣装、言葉の美しさ、興味深いSFガジェットたち、戦闘シーンのダイナミズムをギュッと注入した作品という感じを受けました。
②だからエンタメを期待すると高尚だし、芸術を期待すると悪役や戦闘シーンの美化が不足、不要だと思います。それからやはり話の終わり方に途中感があります。
面白くないという感想はそこからかな?
私はとても楽しかったですね。
この作品を流しっぱなしにして作業をしたいくらい、目と耳に快感の作品でした。
③個人的見どころ。
役者の魅力。原作のイメージぴったり。(ただカインズ博士の性別って?)
ポール、スフィル・ハワト、ラッバーン、ユエ医師、スティルガーが印象強し。レディ・ジェシカの役者さんは上手すぎて“試練"の時の演技が怖かったです。
IMAXで砂漠と爆撃シーンを是非。
レト公爵のあのシーンは感動。
④追記。
『ホドロフスキーのDUNE』の印象で男爵の城はいつ出てくる?と思ったが確かホドロフスキーオリジナルか。
拷問シーンもホドロフスキー版をIMAXで見せられたらと慄いていましたが大丈夫でした。
『インヴィジブル』(スタニスワフ・レム)
①#読了
『DUNE/砂の惑星』の原作と間違えて購入。
本書の題名は、訳によって『砂漠の惑星』とも。
琴座の砂漠惑星レギスⅢに着陸との通信から40時間後に消息を絶ったコンドル号。姉妹艦であるインヴィジブル号と乗員達は原因を探る。インヴィジブル号には専門家集団(生物学、医学、惑星学、電子工学、通信工学、サイバネティクス、物理学)が乗艦。
②
面白かったです。
専門的見地から各員が調査し、知見を持ち寄る会議シーン。
行動範囲を広げるに伴い危機に巻き込まれたり、目を背けたくなる現場を発見するSFサスペンス感あり。
文学的で端正な文章とSFの醍醐味が融和していてありがたい。
③
ファーストコンタクト三部作。『ソラリス』は解説番組で見て気になっていたので是非読みたいです。
大人な雰囲気で良いなぁ。
レム、ハマったかもしれない。